奈良 生駒市 帯ときもののやまぐちです。

Ikoma Nara Obi Kimono Yamaguchi

Ikoma Nara Obi Kimono Yamaguchi

ダイヤモンドは、原石にカット(研磨)を施すことで、その美しい輝きを目にすることのできる宝石です。

しかし、ご存知のとおり、どのダイヤモンドでも良いわけではなく、宝石として流通されるグレードのダイヤモンド原石は、総採石量の15~20%程度しかありません。

 

この原石にカットを施し、さらに選び抜いたダイヤモンドが、ブランドジュエリーに採用されたり、高級ジュエリーとして店頭を飾ったりすることになるのです。

 

また、大きな塊(かたまり)で宝石質のダイヤモンドが産出されることはほとんどなく、これまでの歴史の中でお目見えした巨大なダイヤモンドは、数えられるほどしかありません。

 

そのように考えますと、「ダイヤモンド=希少価値はない」と単純に片付けられるお話ではないことが、お分かりいただけるのではないかと思います。

天然ダイヤモンドの年間総生産量

宝石用・工業用を合わせた、天然ダイヤモンドの全世界での総生産量を見ますと、近年では毎年25トン前後ものダイヤモンドが採掘されています。ダイヤモンド1ctが、0.2gなことを考えますと、その量はとても多いように見えます。

 

確かに、工業用のダイヤモンドには宝石用のような、見た目の美しさに対するクオリティーは求められませんので、採掘されたものの多くが利用されていますので、希少性があるとは言い難いでしょう。

 

しかし、資産価値の高い貴金属「金(ゴールド)」の全世界年間産出量を見ますと、2017年だけでも3150トンあり、これは工業用を含めたダイヤモンドとの比較でも、単純計算で126倍もの量になります。

 

このように考えますと、宝石用としてのダイヤモンド、特にグレードの高いものに関しては、希少性があると考えた方が自然です。