誉田屋源兵衛 紙布 着尺 着物 赤香






















【紙布 しふ】赤香
和紙でつくられる衣類には、二通りあります。一つは紙子、そしてもう一つが紙布です。
紙の衣の歴史は古く、平安時代に始まり、伊達正宗の時代にはすでに仙台藩で紙布が作られており、支倉常長が遣欧使節としてヨーロッパ各地を訪れた際に、ローマ法王に差し上げたという文献が残っています。
紙布糸は、楮三椏で漉かれた和紙を細長く裁断して撚りをかけ糸状にするまで、全て手作業で作られております。
絹とは異なる軽やかな素材感があり、夏には涼しく、冬に暖かいという利点と丈夫で耐久性に富んだ紙布は、水と土と太陽エネルギーを凝縮した植物繊維の織物です。
誉田屋源兵衛
京都 帯匠