奈良 生駒市 帯ときものやまぐちです。

家紋は、黒留袖、色留袖、喪服・色無地などの紋付きの着物に必要です。

 

家紋の図柄のモチーフはおよそ三百から四百種ほどあり、草花の植物、建物や景色、いきもの、自然、人物、道具、そして幾何学模様など、さまざまなのもがデザインされています。植物の中では、桐、藤、桔梗などの模様が人気があります。

 

家紋に使われる紋様は古来、中国大陸から輸入されたもので、やがて貴族の間で定着していきました。戦国期にはいると戦闘のさいに敵味方を識別 する印として武家の間にも広まりました。私たちが現在使っているは家紋の多くは、武家紋がその起源といわれています。

 

着物の種類によって、家紋を付ける場所と数は決まっています。例えば、黒留袖は背縫いの中央に一つ、両外袖と両胸元に一つずつの合計五つの家紋が配置されます。これを五つ紋と呼んでいます。色留袖の場合は、背縫いの中央に一つ、両外袖に一つずつの計三つ、また、裾模様風の訪問着には背縫いの部分に一つ入ります。

家紋の数が多いほど、より格式の高い装いとなります。