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縞大島 ようばいひ染 帝王紫 刺繍 着物

帝王紫

帝王紫は、アクキ貝のパープル腺から採れる分泌液を原料とします。
わずか、1gの染料を採るために2000個もの貝を必要とする、稀少価値の高い天然染料です。

貝紫の歴史は、はるか紀元前16世紀頃、地中海で栄えたオリエント文明の中心、フェニキアにさかのぼり、その後、エジプト、ギリシャ、ローマに伝わりクレオパトラは貝紫で染めた色を王の色として船の帆などに染め、また、シーザーは紫のマントを纏って王座についたという数々の英雄伝説が伝えられています。

1982年「帝王紫」壮大なスペクタルで伝説から現実へ
時を超え日本の伝統美と奇跡の出合いをはたしました。
原料の貴重さ、彩りの美しさは数々の神話や伝説と共に大いなるロマンと感動を与えています。
紀元前1600年頃のフェニキアで始まった帝王紫の染織は地中海沿岸諸国への交易品となり、ヨーロッパへ伝わりました。
ギリシャ、ペルシャ帝国、ローマ帝国、東ローマ帝国など、変動する歴史の流れの中でも、様々な民族・国家に受け継がれ、「高位の色・紫」に対するあこがれを育み、その象徴性と神秘性が古代より尊い色となりました。
その希少価値であるがゆえに高貴な色と崇められ、日本でも603年聖徳太子が制定した「冠位十二階位」階位制でも紫が一位と定められました。
また、御所の紫宸殿の紫は天皇の座をあらわし、紫宸殿をとりまく雲のことを瑞雲と云い紫の雲を表現しています。その後も紫は正一位の色として王朝、貴族社会で尊ばれました。
ヨーロッパの伝説・史実や日本の有史・奈良、平安時代よりのそれぞれの時代を代表する貴重な意匠に幻の帝王紫素材を使い新しい表現で、高貴な美を創り出しています。