奈良 生駒市
帯ときものやまぐちです。


着物の着付けを自分でする際、当日の着付けの前にも様々な準備があります。

段取り良く着付けをするためにも、無駄な動作は省きたいもの。要領良く着付けをするための準備をご紹介しましょう。

前開きの服で準備をする

実際に着物を着る前にヘアセットやメイクをします。完了してから着替えるとなると・・・

セーターやTシャツでは脱ぎ着が大変ですね。

まずは前開きで脱ぎやすい服を着ましょう。

着物に合わせて髪型をセットする

着物はボリュームがあるので、髪も着物に合わせた髪型が必要です。

夜会巻きは洋装だけでなく和装にもピッタリ。

フェイスラインの髪を編み込みにしてアップスタイルでまとめても優しい雰囲気があります。

部分的にヘアピースやエクステを付けてヘアアレンジを楽しんでも良いでしょう。

髪飾りやかんざしを付けても素敵です。

ただし、着物に合わせたヘアセットは慣れないと難しいものです。

どの着物を着るか決めたら、時間のある時に事前に練習してみて下さい。

メイクをする

最近、日常メイクはナチュラルメイクが主流です。

ファンデーションは地の肌色で、口紅もベージュ系の落ち着いた色、少しふっくらした唇に見えるように実際の唇よりも一回り大きく輪郭を描きます。

ファンデーションは地肌よりも1トーン明るいタイプがおすすめです。

口紅は基本は赤色で、地肌が日焼けして健康的な方はオレンジ系、色白の方はピンク系が似合います。

ぷっくりした唇も可愛いですが、問題は大きさです。口紅の輪郭は、唇よりも少し内側に書くと上品な印象になります。

メイクが着物に付くと大変です。

着物は洋服のように「汚したら、急いで水洗い」などは厳禁なので、まずは汚さないように細心の注意を払って下さい。

メイクが終わったらティッシュで顔全体を押さえると、メイクの色移りを押さえるのに効果的です。

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肌着をつける

ショーツやブラジャーを付けたら足袋を履き、次に肌着をつけます。二部式なら裾よけをつけてから、肌襦袢を着ますが、ワンピースタイプなら、上からかぶらず下からスカートを履くように着ていきましょう。

後衿から肌着が見えないように工夫して下さい。

 

補正する

できるだけ体の凹凸がなくなるようにするのが補正です。

和装ブラジャーを事前に付けている場合はOKですが、サラシを巻く場合は、肌着を着たこのタイミングで行います。

次に肩から胸のラインを綺麗にするため、肩の下のくぼみに薄い布や綿を入れて、全体をなだらかにします。ただし和装ブラジャーやサラシで胸を押さえていれば、この補正はしなくても良いかも知れません。また、綿で必要以上に補正をすると、ふとって見えたり、動いているうちにズレて衿元からはみ出る場合もあるので注意しましょう。

ウエスト周りはタオルやパットを使って、寸胴(ずんどう)になるように補正します。

バストの大きな方は凹凸が目立ちますし、スレンダーな方は帯が安定しにくいので、この補正は欠かせません。

きものを着るまでの用意って大変なような感じはしますが慣れれば簡単です。