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百華御印文 金華山唐織 袋帯

百華御印文

皇族方の間では、吉祥由来の「文字」や「植物」を「御印」として身りの調度品やお召し物などにお名前の代わりとして用いられるしきたりがあります。明治時代以降に皇室内で広く用いられようになりました。

この帯では今上天皇陛下や皇后陛下をはじめ、主だった皇室の方々の「御印」を文様に意匠しそれぞれを加賀本金箔にて表現いたしております。

また永遠にひろがりゆく繁栄を象徴する七宝(輪つなぎ)文様を金華山(輪奈織)で表現し、それぞれの七宝文の中に無垢なる白系で織りなした百八種類の花を咲かせました。

百はあまた、八は末広がりというおめでたき吉数にことよせて、時を経てもかわることない福寿到来祈願をたくして創作しました。

最高峰の有職織物である唐織のふくよかにして重厚な風合いが薫り立つ極上の風格をお楽しみいただければ幸いに存じます。

【金華山(輪奈織)】
縦糸に金属糸等を使い、文様の部分の横糸に太い糸を織り、その後にその系を一本一本抜き取ります。抜き取った部分は縦糸(銀糸)が浮き上がった状態で文様が立体的に表現されます。