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明石縮 絹 夏 着物 伝統的工芸品

十日町明石縮

新潟県十日町市で生産される盛夏用の高級絹縮です。

経済産業大臣指定の伝統工芸品には「十日町明石ちぢみ」の名称で登録されています。

17世紀に播州(兵庫県)明石から移り住んだ、堀次郎将俊の縮の技術が当地に広がったという説があります。

明石縮の開発は、明治中期に京都の西陣から夏着尺の見本を持ち帰ったのが発端。

雪国の湿度や豊富な水、越後縮以来の強撚技術をもとに新しい絹縮を開発し、「セミの羽」といわれるほど薄く軽い明石縮が作られました。

清涼感あふれるシャリっとした薄手の生地質が特徴です。

柄は経糸で模様を表する経絣。手摺り込みや手括りで絣糸を作り、経糸に練糸、緯糸に強撚糸を用いて、高機や力織機で織り、湯もみをして独特のシボを出します。

戦後、生産は減少しましたが、涼感とクラシカルな雰囲気が好まれ、きもの通には根強い人気があります。