奈良 生駒市
帯ときものやまぐちです。


ジュエリーの中で最も私たちに関わりのあるリングにはそのシーンにあわせていろいろな呼び方があります。

以前、着ける指に関連するものについてお届けしましたので、今回は『結婚』に関連するものをピックアップしたいと思います。 といってもこれに関するのはマリッジリング(結婚指輪)とエンゲージリング(婚約指輪)だけなんですね。この2つを総称して【ブライダルリング】と呼んでいますが、 実は、このブライダルリングで結婚指輪と婚約指輪の両方を贈る習慣っていうのは欧米でも19世紀に入ってからのことなんです。それまでは、その時代の教会が結婚を重視するか婚約を重視するかで、その重視する方でリングを贈っていたようなんです。では、そのマリッジリングとエンゲージリングについて簡単にご説明いたしましょう。

1.マリッジリング(結婚指輪)

これはご存知の通り、結婚式の日もしくは入籍した日に男女が取り交わすリングです。結婚指輪は古代ローマ時代から取り交わされるようになったとされ、はじめは鉄でした。(ビックリ!)それが、ローマ時代末には金へと変わり、 現在でも欧米では金のウェートが高くなっています。(日本ではプラチナのシェアが高いですけどね)このマリッジリング、常に身に着けるということでシンプルであきのこないデザインが主流となっています。

 

2.エンゲージリング(婚約指輪)

言わずとしれた、婚約の時に男性から女性に贈るリングですね。日本では以前は立爪タイプのリングを贈る人が多かったんですが、最近では爪の小さなティファニー爪タイプやもっとファッション的な要素を多く含んだものなどバラエティーにとんでおり、 婚約指輪と結婚指輪を兼ねた”エンマリリング”もあるんです。

ちなみにダイヤモンドのエンゲージリングを初めて贈ったのは1477年、オーストリアのマキシミリアン大公だと言われており、そのお相手はブルゴーニュのマリー姫でした。