奈良 生駒市 帯ときものやまぐちです。
本日のブログはスタッフまりこです。
支度が整ったら「いざ外出!」と
言いたいところですが、
その前に確認しておきたいことがあります。
着物姿を美しく見せるための
立ち振る舞いやマナーがあることをご存知ですか?
「もちろん知っている!」という方であれば大丈夫なのですが、
まったく知らない場合、
どんなに綺麗で素晴らしい着物姿だとしても、
着物姿が美しくないと見栄えが悪くなってしまいます。
とても残念です。
では、どうしたら着物姿を
美しく見せることができるのでしょうか。
ここでは、着物姿を美しく見せるために
必要不可欠な和装時の立ち振る舞いやマナーをご紹介していきます。
既にご存知の方でも、復習として一度確認をしておきましょう。
基本動作
まずは、和装時の基本的な動作から学んでいきましょう。
立ち姿
背筋を伸ばして、つま先が開かないように身体の中心に力を入れて、少し内股気味に立ちます。このとき、片足を少し後ろに引くのがポイント。さらに、両手を前で重ねることで、より美しい立ち姿になります。
歩き方
背筋を伸ばした状態で、小股で足をまっすぐ運ぶように歩くと、着崩れしにくくなります。このとき、履物を引きずるように歩いたり、バタバタと大きな音をたてて歩いたりすると、周囲に品がない印象を与えてしまいますので注意しましょう。
階段の上り下り
右手で着物のたてづま(ヒラヒラする部分)を軽く持ち上げて、着物の裾が階段や地面に触れて汚れないようにします。たてづまを持ち上げすぎると、足元がさらけ出してしまったり、着物が着崩れてしまったりするので注意しましょう。また、足元が動かしやすくなりますので、階段の上り下りもスムーズになるのです。
物を拾う
落としてしまった物を拾うときは、膝をつかずに左手で着物のたてづまを抑えて地面に付かないように抑えながらゆっくりしゃがみます。物を拾う手の袖を抑えながら拾うと綺麗です。このとき、右足を少し後ろに引くとしゃがみやすくなります。
立ち振る舞いとマナー
次に、立ち振る舞いとマナーについて学んでいきましょう。
玄関先でのおじぎ
着物の上から羽織っている物があれば、脱ぎます。玄関に入ったら、あがりかまちの端に荷物を置いて浅くならないようにお辞儀をして、丁寧にあいさつをしましょう。
履物の脱ぎ方
あらかじめ草履から足を抜いておき、両足をそろえて前向きに脱ぎます。上がったら、膝をついて草履のつま先を外向きに揃えましょう。このとき、中央を避けて端に寄せておくと好印象を与えます。
正座の仕方
右手で上前をなでおろしながら膝をつきます。膝の間を拳ひとつ分くらい開けて、背筋を伸ばし、身体の重心を前側にすると姿勢が良く見栄えも良いです。このとき、少し腰をそらして、足の親指同士を重ねて座りましょう。
食事をする時
ハンカチを膝にかけて着物が汚れるのを防ぎます。片方の袖口を抑えながらグラスをとると、腕がむき出しにならないので美しく見えるのです。また、食事が袖についてしまうのを防ぐことができます。
上記の立ち振る舞いやマナーをしっかり身に付けておけば、
和装時でも品のある美しい姿を見せることができます。
これらが自然にできるようになれば、大人の和装美人です。