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手染め屋吉兵衛 摺り疋田 目無し だるま絲紬 着尺

摺り疋田 目無し 近江浅井 だるま絲紬

 絞り染めの細かい粒を、より細かく間隔を詰めた型紙を彫り、染料を丸刷毛で摺り染めたものを摺り疋田といいます。
 型紙は全部で7枚ほど使用しています。型紙を重ねることによって色の濃淡をつけ、絞りの縫い目まで細かく表現しています。
 柄が大変繊細な為に卓越した技術者にしか、この型を染めることは出来ません 。また、現在この柄を染めることの出来る職人は数える程しかいないと言われています。着尺一反を同じ濃さにするために集中力と根気も求められます。
 この技法が作られるきっかけになったのは、江戸時代、天和年間の奢侈禁止令から。その法令で、絞り染めの衣が大変贅沢である、ということで型染めの摺り疋田へと展開、発展しました。
 また、徳川五代将軍綱吉の母、桂昌院が着用していた小袖には、この技法が使われており、奢侈禁止令以後(中期以降)武家の地白打掛や帷子などの疋田文はほとんどが摺り疋田で染められています。

手染め屋吉兵衛

京都 志毛引き染め 型友禅