奈良 生駒市 帯ときものやまぐちです。

 

華道では「良い作品に活け上げること」が目的であり、所作が主役ではないことから、着物を着る機会はそれほど多くないようです。

また水や花材で服を濡らしたり汚したりすることもある上に、大きな作品では動きやすさも求められるため、着慣れない方が着物を着てやることではない、という面もあります。

 

そんな華道でも、やはり行事の際の着物姿は良いものです。

花展の受付やパーティ・お免状授与式等の場面では、その華やかな場に彩りを添えることのできる着物姿が喜ばれます。

「紋付きの色無地・訪問着・付下げ」等がふさわしいでしょう。

作品を邪魔しない、強すぎない色合いの着物が好まれます。

花材と着物の重なりが気になるのであれば、色無地か、草花ではない柄の訪問着、付下げを持っておくと便利です。

逆に、花展等の趣向に合った色柄の着物があれば、それもまたお洒落で良いと考える先生もいらっしゃいます。

 

普段のお稽古や行事の活け込みの日は、水や汚れが気にならない格好で。

前掛け、茶道の水屋着の他、たすきで袖をまとめるだけでも動きやすさが異なります。

着物自体も、洗える着物、撥水ガード加工を施した着物を候補にしても良いでしょう。