こんにちは!
「帯ときもの やまぐち」の繭べぇ(まゆべぇ)です。
大胆なモチーフと伸びやかな色柄の
沖縄の唯一の染めもの、
「琉球紅型」ですが、
あまりに大好きなので、
今日は、さらに続編でお伝えいたします。
紅型と書いて「びんがた」と読みますが、
「紅」は、色の総称で、「型」は、
模様という意味だそうです。
この「紅型」は、身分の高い士族の方しか
衣服であり、舞踊の衣服でもあったそうです。
この大胆な華やかさに、気品が漂うのは、
うなずける理由ですね。
紅型の主な流れとしては、
興味深い工程があります。
図案作成➡型彫り➡型置き➡呉引き➡色挿し
➡摺込み➡隈取り➡糊伏せ・・・
図案から型紙を手で彫り、
糊で防染して、模様を写し取ります。
すべて手作りで、
型彫りをする小刀は、
竹の箸に、刃をつけたもの、
そして、型紙の下に敷いておく台は、
なんと沖縄の豆腐を乾燥させて
つくったものだそうです。
そして、模様を写し取った白生地に、
「呉引き」といって、
呉汁(豆汁)は、
大豆をつぶしてつくったものですが、
これを塗ります。
そして、色を挿して、
模様に色がついたら、
さらにその部分にぼかしを施す「隈取り」を行います。
専用の筆を使って、
ぐるぐると円を描くようにぼかすことにより、
立体感が生まれて
独特の風合いになって、
味わいが生まれるのです。
手間がかかるため、
決してお安くはない紅型の着物や帯ですが、
抗いがたい染めもので、
ついつい手にとってしまう
魅力のあるものですね~!
帯ときものやまぐち
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