奈良 生駒市 帯ときものやまぐちです。
本日のブログはスタッフまりこです。
着物は時期によって着るものが変わります。
・10月~翌5月頃に着用する袷(あわせ)
・6月・9月の季節の切り替わり時に着用する単衣(ひとえ)
・6月下旬~8月に使う絽(ろ)や紗(しゃ)
例えば袷であれば、5月頃に暖かくなってきたら
そろそろ着なくなり、シーズン終了となりますよね。
ですので、このシーズン終了のタイミングでに
着物をクリーニングするのがオススメです。
ただし、先ほどご紹介した汚れチェックの際に
シミや汚れを発見した場合や、
大量に汗をかいたといった場合は
シーズン中でもすぐにクリーニングに出すようにしてください。
そして、よく着る着物とは逆に着る頻度の低い着物は
着用する度に毎回クリーニングに出しましょう。
具体的には、
・振袖(ふりそで)
・留袖(とめそで)
・喪服
と言った着物がこれに当たります。
こういったフォーマルな着物は、出番が控えめです。
数回着てからクリーニングに出そうと思うと
数年以上もクリーニングに出さず、
置いておくことになってしまいますよね。
そう考えると
「確かに1回着ただけでもクリーニングに出した方が良いのでは」と
思うのではないでしょうか?
たった1度の着用でも着物には目に見えない汚れが付き
長い時間をかけて少しずつ変質していきます。
その状態のまま長期保管していると
もう取り返しのつかない状態になってしまうことも…。
長期保管中の着物のトラブルとしては、
・カビ(白カビ・青カビ等)
・虫害(虫食い)
・黄変(おうへん)
といったものがあります。
着物についた汗汚れ等の成分はカビの大好物。
着物にカビが生えるとカビ臭いニオイを発するだけでなく
取れないシミになってしまいます。
また、汗や皮脂等の成分は少しずつ酸化して
着物を黄ばませたり、シミを作ることも。
この汚れは、最終的に着物の色が抜けたり
生地をボロボロにさせてしまいます。
こんなトラブルを避けるためにも
着る頻度が少ない着物は着用する度に
クリーニングに出しましょう。