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渡辺武民 蒔糊友禅 綾錦 小紋 着尺 工芸品

【蒔糊友禅】

蒔糊は、染色技法のひとつで、糯糊を竹の皮などに塗って乾かし、これを細かく砕いたものを湿らせた生地に蒔いて防染する手法です。

引き染めや友禅染など染色の前に行うことで、糊を蒔いた部分が染まらず、残った部分が細かく角ばった形になって不規則に現れます。

蒔糊の特徴は硬い糊を砕くので粒が鋭角的になることです。色を抜いたときにしゃきっとした趣があり、これは蒔糊以外では表現できません。

染織作家は別として、蒔糊をする職人は京都でも少なく、渡辺武民さんはその稀少な名手です。

砕いた糊の鋭角的な形を生かした蒔糊の技をご堪能ください。

渡辺武民

京都 蒔糊