バリエーション豊かな絞り染の美
絞り染は奈良時代に纐纈として中国から伝わり、日本でも行われていました。応仁の乱後には、広い場を絞りで染め分け、縫い締め絞りや帽子絞りを併用する辻ヶ花染が起こり、安土桃山時代の武将の衣料としてもてはやされました。江戸前期には大きく発展し、奢侈禁止令が発布されるまで贅沢な疋田絞りの小袖は富裕層を中心に流行しました。
現在、絞り染の産地は京都と愛知の有松・鳴海が知られています。大胆でおおらかな有松・鳴海に対して、京都は高度な技術を用い、多彩な染め分けによる多色使いで豪華な表現が特徴といわれています。絞り染の定義は、防染処理によって浸染模様を表現する染色法。京都では現在、約五十種類の絞りがあるといわれており、「京鹿の子絞」とは鹿の子とも呼ばれる疋田絞りだけでなく、京都の絞り染の総称です。
布をつまんで絹糸で数回巻いて細かな粒をいくつも作り染める「疋田絞り」や、下絵線に沿って括り、線を絞りの粒で表現する「一目絞り」を筆頭に、防染部分に帽子を被せる「帽子絞り」、広い場を桶で染め分ける「桶絞り」、下絵の輪郭、板を防染に使う「板締め絞り」など数多く存在します。
有松・鳴海絞【ありまつ・なるみしぼり】愛知県
約60種の絞り技法による多様な模様表現が魅力です。代表的な技法に、縫絞り、蜘蛛絞り、三浦絞り、鹿の子絞り、雪花絞り、巻き上げ絞りなどがあります。
絞りの里・有松はかつての東海道の宿場町「鳴海宿」に隣接した土地で、織田信長が今川義元を破ったことで名高い桶狭間の一角にあります。有松・鳴海絞がこの地で始まったのは約400年前。名古屋城を見に行った竹田庄九郎が、築城している豊後の人たちの中に絞りの衣があるのを見て、それをヒントに絞りを始めたといわれています。その有松・鳴海絞の開祖、竹田庄九郎が始めた「九九利染」をもとに、多彩な絞り技法が考案され、伝統の技法を守りながらも時代に合った絞り染を発展させてきました。
絞りの制作過程は、まず図案どおりに型紙を彫り、絹や綿などの布に下絵彫りをし、その布を糸で括り、染め上げます。括られた部分は染まらず、糸抜きをすると模様が現れます。絞りはすべて手括りのため、人の手加減で染色の微妙な差が出るのが魅力です。木綿に藍染で始まった絞りは、次第に絹織物にも施されるようになり、現在では総絞りの振袖など、高級品も数多く作られています。
奈良 生駒 創業36年
洗練された上質なきもの専門店
帯ときもの やまぐち
〒630-0123
奈良県生駒市真弓南1-6-1(奈良北高校バス停前)
【駐車場】5台完備 ※満車の場合はお声がけください。
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(イベント開催日は営業 開催前後日は休業)
【 感染症対策につきまして 】
帯ときもの やまぐちでは、お客様、従業員のさらなる安心・安全の為、菌・ウイルス対策にも努めております。店内に抗菌・抗ウイルスコーティングを施工し、認定を受けました。今後ともお客様、従業員に喜びを提供し、そして社会に微力ながら貢献してまいります。
〈 店舗での取り組み 〉
1.手指消毒液(アルコールまたは次亜塩素酸水)・自動ディスペンサー・ハンドペーパーの設置
店舗入口に消毒液自動ディスペンサーを設置し、お客様が手指の消毒をしやすい環境に努めております。
また、トイレには手指消毒液(アルコールまたは次亜塩素酸水)・クリーナー(アルコールまたは次亜塩素酸水)・消毒液自動ディスペンサー・ソープ自動ディスペンサー・ハンドペーパーを設置し、清潔にお使いいただけるように努めております。
2.抗菌・抗ウイルスコーティングの施工・消毒の実施
入店口・客席・トイレなどに抗菌・抗ウイルスコーティングを施工しております。また、ドアノブ・扉・ボタン・テーブルなどお客様の触れる機会が多い箇所は、消毒(業務用アルコール・次亜塩素酸水・次亜塩素酸ナトリウム製剤などを使用)を1時間に1回程度実施しております。
3.空間清浄器・加湿空気清浄機・サーキュレーターの設置・換気の実施
店内に空間清浄器・加湿器・加湿空気清浄機を設置するともに、窓の開放・換気扇・サーキュレーターの使用により常時換気を実施しております。
〈 従業員に対する取り組み 〉
1.マスクの着用
グローブを着用させていただく場合もございます。
2.全従業員が1時間に1回程度、手洗い・うがい・手指の消毒をしております。
3.全従業員が2回以上のワクチン接種を完了しております。
〈 お客様へのお願い 〉
お客様に当店を安心してご利用頂けるよう、
1.ご来店日時のご予約
2.ご来店時の手指消毒
のご協力をお願いしております。
グローブ使用をご希望の方はお申し付けくださいませ。