Gallery

ギャラリー

竺仙 浴衣 宮下真理子 ほおずきちらし

綿絽白地 ほおずきちらし 本体価格:55,000円(税込60,500円)

ほおずきちらし
四万六千日の縁日にともなうほおずき市でスケッチしてきました。
ご利益のあるほおずきを大小散らした作品です。
網ほおずき(透かしほおずき)は自ら手作りしたもので、それぞれ形の個性があります。 宮下真理子

浅草寺では7月9、10日に「四万六千日の縁日」と、ほおずき市が催されます。

〜「四万六千日の縁日」とは〜

平安期より、毎月18日が観世音菩薩の縁日でしたが、室町時代末期から「功徳日」という日が設けられるようになりました。
功徳日とは、その日に参拝すると、100日分、1000日分の功徳が得られる特別な日を指します。
浅草寺では年に12回の功徳日がありますが、その中でも7月10日は最大のもので、46,000日分の功徳があるとされています。

46,000日の由来は、米一升は米粒46,000粒あるので一升と一生をかけたともいわれますが、諸説あり定かではありません。
換算すると約126年、「一生分の功徳が得られる縁日」として、江戸時代には多くの参拝者で境内が埋まったそうです。

古来から生薬として利用されてきたほおずきは、「ほおずきの実を水で鵜呑み(丸飲み)すれば、大人は癪(なかなか治らない特病)を切り、子供は虫気(腹の中にいると考えられた虫による腹痛など)を去る」という民間信仰があり、ほおずきを求める人で賑わいました。

日本画の「正統」を歩み続ける

宮下真理子 MIYASHITA MARIKO
東京藝術大学日本画科を首席(作品買い上げ)で修了。
東京藝術大学大学院博士課程修了(博美第175号取得)
大学院では保存修復分野の日本画や和紙を研究をし
博士論文野村美術賞を受賞。
2001年より院展出品を中心とした創作活動を開始し
研ぎ澄まされた感覚と、伝統的な日本画の技術が溶け込んだ作品を生み出し続けています。

2019年から竺仙ゆかたを手掛け、以来毎年新作を発表、好評を得ております。

【江戸後期天保13年(1842年)に創業の「竺仙」】

江戸染浴衣の独特な技術を活かし浴衣から江戸小紋へと世間に名を馳せ、歌舞伎の世界にまでその生きざまが描かれています。

竺仙染は、江戸明治から伝わる型紙と職人の鋭敏な勘のみで作られています。

反物の口型に「竺仙鑑製」と染め抜かれた「鑑」の一字にその覚悟が示されています。

「鑑」とは、手本になる、かがみ、また目利きなどの厳しい意味があります。

竺仙

東京 江戸小紋 浴衣 竺仙染