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となみ織物 漢錦 経錦 袋帯

漢錦 あやにしき 経錦

1,200年以上の歴史を持つ西陣の中でも、初期から織られている経錦(たてにしき)という織を元にとなみ織物が織り成す【漢錦】

歴史を遡ると紀元前200年頃(今から2,000年以上前)、漢(現在の中国)ですでに織られていた技法で「経糸」を複雑に上下させることで、柄を作ります。

現在の緯糸で柄を作る織物が主流の今としては極僅かしか織り手のいない、幻といって良い織物のひとつです。

この経錦は歴史上様々な工夫をされ織り続けられてきましたが、となみ織物ではこの織物の欠点ともいわれる織物の単調さを克服し、新たに「漢錦(あやにしき)」として、再設計しました。

「漢錦」は、経錦の良さである風合い、生地感の薄さ、経糸で作る絹の発色の良さはそのままに通常の2.5倍〜3倍の大きなジャガードを用い、意匠の細部まで作り込めるようにして、単調さを無くしました。そのため、他の織物とは違う存在感と結び心地を持った新しい帯となっています。


となみ織物は、嘉永3年(1850年)、初代礪波宗介が富山県砺波より組紐師として入洛し創業、京都御所の御用を承りました。

組紐屋から織物へ発展し、いまや西陣において数少ない帯メーカーのひとつです。

日本の伝統産業を担うものとしての責任と誇りとともに、時代の新しい美しさを追求した「モノづくり」を心がけています。

古典模様や琳派はもちろんのこと、漆芸などの美術工芸分野の重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品や、国宝建造物の格天井などを意匠化して織り上げた、珍しくも美しい帯が揃います。

図案化にあたって、柄の配置や配色を計算しつくした帯では、日本のすばらしい芸術工芸品の意匠を、ひと味違った形で楽しめます。

となみ織物

京都 西陣織