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平良敏子 喜如嘉の芭蕉布 九寸 なごや帯

【喜如嘉の芭蕉布】

沖縄に産する糸芭蕉の繊維から採った糸で織った芭蕉布は軽く張りがあり、通気性がよい、野趣ある夏の織物です。

琉球王朝時代は沖縄全土で生産され着用されていました。戦後は衰退しましたが、平良敏子さんらの尽力により復興しました。

沖縄本島の大宜味村の喜如嘉を中心にわずかに織り継がれています。芭蕉を育て糸芭蕉を裂き、糸を紡ぐ作業から大変な手間をかけて織られ、貴重な自然布となっています。

約3年かけて成長した糸芭蕉の茎から繊維を取り出し、結びつなげて糸を績みますが、1反織るのに200本の糸芭蕉が必要です。染料には藍色に染まる琉球藍や、茶褐色に染まる車輪梅という植物染料が用いられます。

昭和49年に「喜如嘉の芭蕉布」は国の重要無形文化財に指定されています。

芭蕉布織物工房

沖縄 喜如嘉の芭蕉布