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とみや織物 Diana 「月の女神」 袋帯

月に祈り、星に願う

いにしえの人々は、自然のわずかな変化や小さな兆しを肌で感じ、自然とともに暮らす日々の中で、とりわけ月によせる思いは深く、満ちては欠け、再び満ちる神秘的な月の周期は時を計る重要な単位とされ、一年十二月を分ける歴となって人々の営みをささえるものでした。

また「雪月花」の言葉の通り、美しさを感じとる美意識の象徴として人の心の奥深くにとけこんでいます。

それゆえ、月にまつわる伝説も数多く、秋の夜長に月の光に映し出される神秘的な情景は、王朝人の憧れの世界でもありました。

有名なかぐや姫に代表される月よりの使者やギリシャ神話、ローマ神話など美しい月に住む麗人は女神にたとえられ、世界各地で親しまれてきました。

それゆえ月をあしらった文様やデザインは、時代をこえてラッキーシンボルとして尊ばれ愛され続けています。

とみや織物

京都 西陣織