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となみ織物 袋帯 麹塵染 里村紹巴 竹林

麹塵染 里村紹巴 竹林

古来より皇室のみ用いることを許された色、麹塵。

古代中国王朝、周の時代にはすでに存在し、その色は、刈安草と紫草の染め色とされていますが、近世では経青、緯黄の織り色とされています。

日本では、桐竹鳳凰文を伴うことで天皇の位袍にのみ使われていました。その最大の特徴は、角度、光線の違いにより変化する不思議な色彩にあります。

普段は落ち着いた緑や紺系の色合いをしていますが、ちょっとしたお出かけやパーティーなど華やかな照明(白熱電灯)の下では鮮やかな赤系の色合い、というように場面にあわせて色合いが変わって見えます。

西陣の技術で、古代の薫りそのままに現代に再現された麹塵の色をどうぞ、おたのしみください。

【『麹 塵』とは】
非常に手間のかかる行程を経て染め上げられるこの色は、日光や、白熱電球、蛍光灯など、照明の種類によってまったく色が違って見えます。

ですから、本当は一般に言われるような単なる「渋い緑色」のことではありません。

麹塵染めの本質は、手にとられた方のみが実感できる特権。

となみ織物の「麹塵染め」シリーズは、麹塵の技法を現代によみがえらせ、染め上げた品々。

禁色とは、秘められた色。

限られた人だけが手にすることのできた、伝説の色彩をぜひお手元に。

となみ織物

京都 西陣織