誉田屋源兵衛 印傳 印伝 九寸 なごや帯




【エジプト】
【奈良印傳】ならいんでん
印傳はインドからの渡来物の意味で、印度伝来が その語源である。鹿皮で小皺があり、肌柔らかく 無類の強靭さが特長である。
日本の美術工芸の中で 革を用いたものは、仏教用具から袋物まで多岐にわたり、すでに天平時代には 漆皮・染革などの技法が確立していた。
武士の台頭に伴い、耐久性に富みしかも軽いところから 身体を保護するのに適していた鹿皮は武具甲冑に用いられ、その工芸技法は大いに発展する。
鹿皮印傳は、別名 松皮印傅、地割印傅とも称され、その名の通り 松皮の如く、或いは地割が生じた様な鹿皮に染め又は漆を付した工芸品である。
この度、誉田屋では 天平の頃から大和の国に栄えた革工芸の製織に成功し、「奈良印傅」の名を冠す工芸帯地を初めて作成した。
尚、製織後繊維となった印傳は、革と漆の添いがすこぶる良好二の強度を増した事を付記しておく。
誉田屋源兵衛
京都 帯匠
