奈良 生駒市 帯ときものやまぐちです。

新型コロナウイルスの感染が広がる中、来年1月にはどのように開催するのか関西でも模索が続いてます。

 

【川西市では】。

兵庫県川西市では、例年1月に市内の文化ホールで成人式を開き、およそ900人が参加しています。

新型コロナウイルスの感染が広がる中、密集を避けるため来年は大規模な商業施設内にある吹き抜けの広場で開催することになりました。

参加者の間の距離を保ったうえで、市長と新成人4人が地元について話し合ったり、新成人による市長への提案が行われたりする予定です。

一連の行事はインターネットでライブ配信され、会場に来なくても式に参加できるということです。

また、写真撮影時の密を避けるため、会場の内外4か所に分けて、記念撮影用のボードを設置することにしています。

成人式の企画を担当する川西市教育委員会の池田次郎さんは、「新成人にとって成人式は人生で一度きりなので、なんとか開催したいという思いで、こういう形での開催となりました。思い出に残る成人式にしてあげたい」と話していました。

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【式典中止で返金の店も】

感染の拡大でいつもどおりの成人式の開催が危ぶまれる中、振り袖のレンタルを行う店では、式が中止された場合に、レンタル料を返金するところも出てきています。

大阪・阿倍野区にある振り袖のレンタルや販売を行う店では、成人式に出席する人たちから例年と変わらない数の予約が入っていますが、「式が中止になったらどうなるのか」といった相談が相次いで寄せられたということです。

レンタル料は前払いが多く、キャンセルした場合は原則、一部しか返金されませんが、店では、▼新型コロナの影響で成人式が中止になった場合は、半額もしくは全額を返金することや、▼式が延期された場合は、レンタルの期間もあわせて延ばすことを決めました。

式の中止が相次げば損害が大きいということですが、まずは新成人に安心してもらいたいとしています。

「一蔵あべのハルカス店」の美原敦子店長は、「新成人の利用客が安心して節目の日を迎えてほしいという気持ちで返金保証を発表しました。新型コロナウイルスの影響で客と会う機会は減っていますが、成人式をきっかけに今後の付き合いにつなげていきたいです」と話していました。

 

【関西各地の成人式は】。

新型コロナウイルスの感染が広がる中でも、関西の自治体では感染対策を工夫しながら成人式を実施しようとしています。

▼大阪市は、それぞれの区で式を複数回に分けたり、場所を分けたりして密を避けながら開催することにしています。

▼京都市は2か所の会場で、それぞれ2回に分けて開催することにしているほか、参加者の入れ替えがスムーズに出来るよう、開場の出口と入り口を分けるということです。

▼神戸市は検温や消毒など感染予防対策を取りながら式を実施する予定で、詳細については検討中ということです。

▼和歌山市は式を2部制にするとともに、会場の4つの入り口それぞれに受け付けを設置することにしています。

▼奈良市は午前と午後の2部に分けて行うとともに、新成人のあいさつなどを中止して例年1時間の式典を30分に短縮するということです。

▼大津市は5つの会場に分けて開催し、各会場に定員を設け、事前申込制にしています。

また、式典の様子をYouTubeで配信するということです。