奈良 生駒市 帯ときものやまぐちです。

誕生石のルーツは諸説あります。旧約聖書の『出エジプト記』に出てくるイスラエルの祭司長の胸当てにはめ込まれた12種類の宝石や、新約聖書の『ヨハネの黙示録』で描かれている聖都の城門の12個の土台石が現在の誕生石の基礎になっているようです。

その後、誕生石はユダヤ人宝石商の手によって世間に広まったと言われています。しかし、宝石の交易が活発になると、各地で誕生石にばらつきが出るようになってきました。そこで、1912年、アメリカの宝石業界が宝石の普及を目的に、初めて誕生石を統一しました。

各国の誕生石

アメリカが誕生石を統一したことを受けて、他の国も次々と誕生石を制定していきました。日本の誕生石は1958年に全国宝石商組合が制定しています。基本的にはアメリカの誕生石をもとにしていますが、そこに東洋七宝である珊瑚とヒスイを加えています。

 

誕生石が複数ある場合は?

3月や5月など月によっては複数の誕生石が定められているので、何を身に着けたら良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。どれを身に着けた方が良いという決まりはありませんので、好きな宝石を一つ選択しても良いですし、該当の月のものをすべてそろえても問題ありません。

 

その日の気分や服装に合わせて、自由に身に着けてみてください。

誕生石というと、生まれた月のものしか身に着けられないと思っている方もいるかもしれませんが、月替わりや、その時の思いにふさわしい意味を持つ宝石を選んで身に着けるという方法もあります。

 

地球が長い年月をかけて育んだ美しい宝石の数々。その色や輝き、透明感を最大限に活かすプラチナの台にセットしたジュエリーを、誕生石という切り口から気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか?