奈良 生駒市 帯ときものやまぐちです。

三月は、桜の開花予想が聞こえてきはじめます。

春分を過ぎると花の柄の着物に手を通したくなります。

黄色の連翹(れんぎょう)、

蒲公英(たんぽぽ)、

白い辛夷(こぶし)、

紫色の日本菫(すみれ)、

紅色の桜草、そして女王の「桜」。

 

草花を描いた小紋には、スッキリとした柄の帯を合せましょう。

また、大島や結城などの紬には、

花柄の染め帯が上品で、優しい印象になります。

特に桜は花びらから枝へ、そしてまた花びらに戻り

 

 

、最後は「匂い」と言ってほのかな紅色の江戸小紋や無地染めを着ると、けっこう長く桜を楽しめます。

 

しかし、まだまだ寒い日があります。

厚手のコートは卒業ですが、春らしいシヨール姿が似合うのもこの季節ならです。

 

色柄も四季を意識して

着物のおしゃれは仕立てのほかに四季折々の柄も意識しましょう。

冬にふさわしいのは雪輪や枯山水、

そして椿や南天、梅で春を待つ気持ちを表現します。

春になれば芽吹きや蝶、桜などで華やかに、

夏には藤やあやめ、魚や流水模様などで涼やかに装います。

秋には菊や萩、もみじ、月など。

その季節にふさわしい色や柄の着物を選ぶのですが

実際の季節より一足早く身に着けるのが粋だとされています。

そのため桜が咲き誇る頃に桜柄の着物を着るのは

野暮だといわれているのです。

 

なかには一年中着ることができる柄もあります。

例えば抽象的な模様や、吉祥柄などはシーズンを問いません。

また花の柄であっても、さまざまな季節の花が同時に描かれているものは、

季節を問わず着ることができるとされています。

コーディネートでお悩みの方は是非当店にご相談くださいませ。