奈良 生駒市 帯ときものやまぐちです。

戦争が終わり、高度経済成長期に入った日本には大学生に袴を着るという文化はなくなっていました。

少しずつ生活は豊かになり、大学に通う女学生も増えてきたようですが、卒業式に袴を着るという風習はありませんでした。

 

では、なぜ、今や卒業式では誰もが袴を身にまとうようになったのか。

それは、1987年に南野陽子さんが主演した「はいからさんが通る」の実写映画がきっかけだったよう。

当時のトップアイドルが映画に、歌番組に、袴を着て登場する姿を見て、数人の大学生が卒業式に袴を着て出席したそう。

それが、翌年には数百人に増え、気がつけば全国の女学生が身にまとう、日本の風習のようになっていったそう。

 

最近では、大学の卒業式だけでなく私服登校の小学校でも卒業式に袴を着用する生徒が増えているよう。

卒業式=袴姿という流れは、今後も衰えることはなさそうです。