奈良 生駒市
帯ときものやまぐちです。
実は現代でも意外と着物を着る機会は多いものです
例えば夏祭りや花火大会の浴衣をはじめ、成人式・結婚式などのお祝いの席、忘れてはいけないが七五三です。
このような節目には着物を着る機会が多いのです。
着物を着る機会は増えたのか、減ったのか?
〇日本人の着物離れ
実は今から数十年前(約30年ほど前)まで、一時期着物が廃れた時期がありました。
このとき多くの呉服屋さんや着物問屋さん、着付け教室が倒産した時期があります。
これは不況という負い目もありましたが、やはり多くは日本人の着物離れが原因でした。
〇着物ブーム再燃
それから30年以上経ち、現代ではなぜか若者に着物ブームが再燃しています。
特にこの10年以上は夏祭りというと若い女性や男性が素敵な浴衣を着てお出掛けする姿を目にします。
これは着物業界の努力もありますが、現代の若い人達が着物を現代風にアレンジして着ているということにほかなりません。
ファッション誌でも着やすい簡単な着物が紹介され、セットでも1万円しないもの(浴衣です)などがたくさん出回っています。
昔よりも着物を着る機会は増えているような感じがします。
実はそのきっかけになった出来事があります。
一時期和装離れが始まったときに、洋服のように着るというコーディネートを始めた方がいました。
ところが着物を洋服のようにリメイクしても若い人には受け入れられませんでした。
それどころかますます離れていくことになりました。
一方で今時のギャルや若い人の文化に合わせて着物のアレンジを始めたグループがいます。
そして美容室でも現代風の髪の色に合わせてヘアアレンジをしたり、髪飾りも妙に和風でない現代調のものを使うなどして、現代女性にも受け入れられるスタイルを作り始めました。
実は母親世代の方から見ると最近の着物の柄(振袖をはじめ)は全く違うといいます。
もちろん昔の柄が良いという理由でおしゃれに着こなしている女性がいる一方で、現代柄は現代女性の肌やスタイル、髪の毛の色、目の色に沿った着物なのです。
それに気が付いた一部のおしゃれな若者が取り入れ、着物でありながら洋服のように着こなすようになりました。
もちろん着物は今でも「格」が重視されるものではありますが、このような形で若い人達の生活に取り入れられているのはうれしいことです。
今後も着物を着る機会を増やしてもらいたいものです。