河瀬満織物 みつる帯は、江戸時代の後期、嘉永五年(1852年)より初代 河瀬長兵衛が帯作りを始め、168年以上を迎える西陣の織元です。
創業1 0 0 年以上たち現在も活動を続けている老舗に対し京都府が、特別に認定をするのが「京の老舗」です。
河瀬満は、1997年に創業145周年を迎え、京都府から「京の老舗」を認定されました。
160余年、歴史の重みを守りながら、時代にあった新たなものづくりを目指しています。
現在は、五代目河瀬仁志社長、河瀬隆太副社長の元、西陣織の帯だけにとどまらず、ダイヤモンド小紋、ミュシャ小紋、アール・ヌーヴォー御召、若冲御召などお洒落なオリジナルの着物も展開しています。
ダイヤモンド引箔、両面本袋、ミュシャ、依金天正、モダンアート、螺鈿、歌舞伎、三重錦、畦織り、エジプト、若冲など様々なシリーズがありどれも素敵な帯です。
製作に携わる職人の名前が、多くの袋帯端に織り込まれています。
作り手とメーカーのものづくりの想いが真摯に伝わってきます。
ダイヤ引箔
千二百年もの歴史のある日本の織物の中で、
織物の歴史を重んじ新技術の開発と、
河瀬満の技術でしか織れない織物
ダイヤモンド箔
虹色の輝きを放ちこの世で最も硬い宝石「ダイヤモンド」
ダイヤモンドこそ地球がその奥底に宿したもう一つの星
十数億年もの時を超え、
マグマの高圧と炎に抱かれて輝きを得た、
宇宙の奇跡の結晶
天然ダイヤモンドの虹色の輝きを活かし、ダイヤモンドを粉末状にして和紙に貼り、0.3mmに極細く刻んで緯糸に織り込む伝統工芸士による引箔
特許取得の河瀬満織物独自技法です
絶妙の輝きと色出しにより織り出される優美な柄ゆきは普段使いから華やかな席まで幅広く重宝します。
ダイヤモンドと天然石のラピスラズリやルビーを同様に織り込んだ両面本袋帯は、河瀬満織物の中でも最高級シリーズです。
希少な「本袋」
明治時代に丸帯の代わりに出来た袋帯は、筒状に表裏同時に袋状に織りあげたものでした。(現在の本袋)
そのため袋帯と言われましたが、現在は表と裏を別々に織り、縫い合わせる「縫袋」が主流になっています。
現在、西陣でも本袋は高度な技術を用いる為、全生産の1~2%しか織られていません。
※2023年6月に最後の職人さんが引退されましたので、
河瀬満織物「本袋」は残り僅かとなっております。
帯の表裏両面を袋状に織り上げる本袋帯。
両耳に縫い目がないので、一般の袋帯と比べて結びあがりが美しく着くずれもしにくい帯です。
西陣でも本袋を織れる職人は少ないですが、両面引箔本袋は、その中でも、わずか数人となります。
「天空の青」
吸い込まれるような深い青とラピスダイア引箔ならではの独特の煌めき。
幻想的な霊芝雲文が神秘の世界へと導きます。インパクトのある着姿を演出する主役級の逸品。
「ホテルにて」
花や植物を連想させる幻想的な柄。
シックながらメリハリの効いた濃淡の配色が都会的です。
黒ベースと白ベースの2色展開。
「歌仙唐草」
野に咲く草花を繊細に織り出しました。
ふっくらとした立体感のある高度な織り柄と柔らかな色合いが魅力。
優しく華やかな着姿を約束します。
「トンボ」
古来より「勝ち虫」といわれる、縁起のいいトンボ柄。
目映い光沢と豊かな色彩で描かれた大胆な柄ゆきが存在感を発揮します。
「創世樹」
南国の風を感じる大きな葉を瑞々しく表現しました。
角度によって微妙に色合いが変化する玉虫色は、金箔を和紙に貼り付け上からたたいてムラを出しています。
両面本袋 一丁引箔
ごく薄くのばした金または銀箔を和紙に貼り、約0.3ミリに細く刻んで緯糸に織り込む緻密な引箔織り。
一丁とは一種類の引箔を入れる手法です。
品のある煌めきを放ちます。
「菊唐草」
『華更紗』ともいわれるヨーロッパからシルクロードに渡り日本に辿り着いた文様。
古くは平安貴族の十二単衣の柄にも使用されてきました。
裏面にも吉祥文様の波や松葉が織り込まれている格調高いデザインです。
「十薬草」
微細な箔を散りばめ輝くような光沢を演出し、濃淡をつけて立体的に仕上げました。
葉の中にワンポイントの金箔がキラリと輝いています。
「若葉」
金箔入りの柄をずらして織り込むことで浮かび上がるような立体感を演出。
ニュアンスのある紫色が落ち着いた印象です。
裏面には淡いグラデーションで古典文様を表現しました。
両面本袋 二丁引箔
細かく裁断した和紙に、金や銀を丹念に重ねた引箔を織り込んだ表面は、気品ある光沢が魅力です。
二丁とは二種類の引箔を入れる精緻な技法です。
「ぶどう唐草」
重厚感と柔らかさを併せ持つ豪奢な帯。
本体生地と模様の両方に引箔を入れているので、動くたびに陰影を帯びた美しい輝きを放ち、柄が浮かび上がるような優美な表面感が魅力です。
留袖から紬まで幅広く合わせられます。
「立涌唐草」
色彩を抑えた唐草文様は、控えめな光沢が品よく映え優しさの中にも華のある合せやすい1本。
着物本来の気品ある着姿を演出します。
伝統の技術で表現する新たな「ミュシャ」の世界
アルフォンス・マリア・ミュシャ
(Alphonse Maria Mucha,1860年~1939年)
アルフォンス・ミュシャは1860年、モラヴィア(現在のチェコ共和国)のイヴァンチツェに生まれた、アール・ヌーヴォーを代表する画家、装飾芸術家です。
多くのポスター、装飾等を制作。
星、宝石、花等の様々なイメージを女性の姿を用いて表現するスタイルと、華麗な曲線のデザインが特徴です。
代表作として、「黄道十二宮」、「ジスモンダ」、「4芸術」、「スラブ叙事詩」等などがあります。
美術展などで日本を始め世界中で今も多大な人気を誇っています。
ミュシャのアートと西陣の感性と技術がコラボレーション
ここに新たな「ミュシャ」の世界が誕生しました。
ミュシャの令孫、ジョン・ミュシャ氏による監修
ジョン・ミュシャ氏はアルフォンスミュシャの孫で、ミュシャ財団の代表でもあります。
日本の文化にも造形が深く、此度の制作の為に京都で西陣織各工程の職人達と共に色、意匠の監修を行いました。
【黄道12宮】
華やかな雰囲気を持つミュシャの代表作
黄道とは、天球上の太陽が描くみかけの軌跡
この黄道を12等分し、そのひとつひとつに星座を当てはめていったものが【黄道12宮】
女性の美しい横顔と流麗な線による装飾が見事にマッチしたミュシャの代表作で、華やかな雰囲気が好まれたのだろうか最も人気のある図柄の一つとなったこの作品を、西陣織の技術で細部にまでこだわり忠実に織り上げました。
「歌舞伎十八番」シリーズ
歌舞伎にちなんだ柄やモチーフを取り入れた斬新且つ、心躍るデザイン。技法には三重畦織りや三重錦織りを用いており、技巧を凝らした織りと色彩で迫力ある着姿を飾ります。
「暫く」
趣向の異なる5枚の設計図を組み合わせたドラマチックなデザイン。
経糸を使って模様を織り出す三重錦織りは柄が際立ち迫力のある表面感に。
観劇はもちろん、華やかな席で注目を集める逸品です。
「鞍当」
経糸に銀糸、緯糸に紬とラテン金糸を使用した巧緻な三重畦織り。
幻想的な飛雲文に馬具の鞍を大胆に配した粋な意匠。
コントラストの効いた配色で魅せる存在感のある1枚です。
「隈取」
柔らかな淡彩のグラデーションに、演者の表情をワンポイントに置いて遊び心をプラス。
経糸に銀糸、緯糸に紬とラテン金糸を依りながら織り込んだ三重畦織りの、風合い豊かな質感が魅力です。
「雲」
モダンな縞模様に雲のワンポイントがアクセント。
ラメ糸を用いて煌めきを添えました。
捩り織りは、糸が芯まで染まりやすいので傷がつきにくいのが特徴。
合せやすい色柄は一年中使えます。
「三升」
歌舞伎の世界から生まれた市松模様。
3重の経糸を使った三重錦織りで、ところどころに箔を使用しさりげなく輝きを効かせています。
小紋や訪問着など幅広く重宝します。
畦織り
室町時代末期に、絹糸に金箔・銀箔を巻いた撚金で織った裂や織物が日本に伝わり、その美しさと貴重さで一世風靡しました。
経糸に銀糸、緯糸には紬とラテン金糸を使用し依りながら織り込んだ『依金(よりきん)』ともいわれる技法は、そんな撚金糸の美を現代の感覚で織りあげた逸品です。
布の表面に凹凸状の畝(うね)ができ表情豊かな仕上がりに。しなやかで軽い付け心地も魅力です。
「古伊万里 蛸唐草」
古伊万里の絵付けを思わせる小粋な蛸唐草模様。
さりげなく英字(VOC)をあしらい遊び心も演出しています。
上品な柄は格式あるものから軽やかなものまで幅広く合わせられる逸品です。
「アニマルジャングル」
象や鳥、植物をにぎやかに描いたユーモラスなデザイン。
経糸に銀糸、緯糸には紬と金糸を使用し依りながら織り込んだ艶やかな表面感です。
個性を引き立て装う楽しさを増幅させます。
2000年以降の主な受賞歴
2000年 西陣織大会-京都織物卸商業協同組合理事長賞-「ティーカフェ」
2000年 西陣織大会-京都市長賞-「江戸十態図」
2001年 西陣織大会-中小企業庁長官賞 「タンポポ」
2001年 西陣織大会-大阪織物卸商業組合理事長賞 「クレープ色紙重ね」
2002年 西陣織大会-中小企業庁長官賞 「咲紗名物裂」
2003年 西陣織大会-中小企業庁長官賞 「依金鳥獣戯画」
2004年 西陣織大会-京都金銀糸共同組合理事長賞 「果報は寝て待て」
2007年 西陣織大会-日本織物商業組合賞 「家路」
2008年 西陣織大会-源氏物語千年紀賞 「源氏物語54帖」
2008年 西陣織大会-日本図案家協会賞 「木苺の実る頃」
2010年 西陣織大会-日本絹人繊織工業会賞 「光と風のランデブー」
2011年 西陣織大会-日本図案家協会賞 「象の散歩道」
2012年 西陣織大会-京都織物商業組合賞 「UFO来る」
2013年 3月21日 西陣織大博覧会 -西陣織大会- 内閣総理大臣賞 安倍晋三 受賞 「隼・ハヤブサ」
2014年 西陣織大会-文部科学大臣賞 「ゴーヤの棚の下」
2014年 西陣織大会-日本染織意匠保護協会理事長賞 「創生樹」
2014年 西陣織大会-京都商工会議所会頭賞 「小幅袋帯 月にうさぎ」
その他多数
河瀬満織物HPより https://www.kawaseman.co.jp/
奈良 生駒 創業36年
洗練された上質なきもの専門店
帯ときもの やまぐち
〒630-0123
奈良県生駒市真弓南1-6-1(奈良北高校バス停前)
【駐車場】5台完備 ※満車の場合はお声がけください。
【Free☎︎】0120-807-858【TEL☎】0743-78-8834
【営業時間】10:30-19:00
※イベント日は10:00-19:00(最終日のみ18:00閉店)
【定休日】日曜日・祝日
(イベント開催日は営業 開催前後日は休業)
【 感染症対策につきまして 】
帯ときもの やまぐちでは、お客様、従業員のさらなる安心・安全の為、菌・ウイルス対策にも努めております。店内に抗菌・抗ウイルスコーティングを施工し、認定を受けました。今後ともお客様、従業員に喜びを提供し、そして社会に微力ながら貢献してまいります。
〈 店舗での取り組み 〉
1.手指消毒液(アルコールまたは次亜塩素酸水)・自動ディスペンサー・ハンドペーパーの設置
店舗入口に消毒液自動ディスペンサーを設置し、お客様が手指の消毒をしやすい環境に努めております。
また、トイレには手指消毒液(アルコールまたは次亜塩素酸水)・クリーナー(アルコールまたは次亜塩素酸水)・消毒液自動ディスペンサー・ソープ自動ディスペンサー・ハンドペーパーを設置し、清潔にお使いいただけるように努めております。
2.抗菌・抗ウイルスコーティングの施工・消毒の実施
入店口・客席・トイレなどに抗菌・抗ウイルスコーティングを施工しております。また、ドアノブ・扉・ボタン・テーブルなどお客様の触れる機会が多い箇所は、消毒(業務用アルコール・次亜塩素酸水・次亜塩素酸ナトリウム製剤などを使用)を1時間に1回程度実施しております。
3.空間清浄器・加湿空気清浄機・サーキュレーターの設置・換気の実施
店内に空間清浄器・加湿器・加湿空気清浄機を設置するともに、窓の開放・換気扇・サーキュレーターの使用により常時換気を実施しております。
〈 従業員に対する取り組み 〉
1.マスクの着用
グローブを着用させていただく場合もございます。
2.全従業員が1時間に1回程度、手洗い・うがい・手指の消毒をしております。
3.全従業員が2回以上のワクチン接種を完了しております。
〈 お客様へのお願い 〉
お客様に当店を安心してご利用頂けるよう、
1.ご来店日時のご予約
2.ご来店時の手指消毒
のご協力をお願いしております。
グローブ使用をご希望の方はお申し付けくださいませ。