奈良 生駒市 帯ときものやまぐちです。

洋服では特に気にする必要はありませんが、きものを着る際にはマナーがあり

その背景には日本人らしい相手を思いやる文化があります。

 

例えば、きものの汚れを防ぎ、寒さから身を守る小物にはショールや羽織がありますが

決して実用性だけで生まれたものではありません。

 

ショールや羽織は、「外のホコリを中に持ち込みません」という配慮を表現するために

建物や訪問先の玄関前で外すのがマナー。日本人らしい感覚ですよね。

 

日本人は縄文時代から1万数千年も続く長い歴史の中で

他者を思いやることで親しい関係を維持しようとする意識を身に付けたのではないか、それがきもの文化にも波及したのではないかと感じています。

成人式にきものを着る文化が残っているのは嬉しいことですが、きものマナーを知らなかっただけで、人柄やきものの格まで下がって見えてしまうのは寂しいこと。

 

ご自身の魅力を引き出してくれるきものをまとったら、マナーはもちろんのこと、きもの文化についてもぜひ勉強しておきたいものですね。